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【近親相姦】バイト先に「コイツ」が来やがった 5【体験談】

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すまないと思っている、いろいろな意味で。

引き続き、俺の妄想話を書き込む。エロは無い。

暇な、いや、貴重な時間を割いて読んでくれる人、ありがとう。

少し話を戻す。

8月4日、K香とIちゃんと一緒に、近所のお祭りに出かけた。

午後1時にK香の家に迎えに行くと、K香もIちゃんも浴衣を着ていた。
K香は青い色の浴衣、Iちゃんは黄色い浴衣だった。

俺は近所のお祭りには初めて来たが、結構賑わっていた。出店も多かった。
日差しが強く、ひどく蒸し暑かった。

お祭りに着いた直後にIちゃんは、Iちゃんの学校の友達に捕まった。
Iちゃんは友達に連行されて退場した。
俺はK香と二人だけになった。

俺:「昼間からじゃ、暑すぎる」
K:「でも今日は夕立が来そうですから。早めにと思いました」
俺:「天気予報でそう言っていた?」
K:「そうじゃないですけど、なんとなく雨が降りそうじゃないですか?」
俺:「そう?」
K:「花火は見られないかもしれないですね?」
俺:「仕方がない」

その後は、カキ氷を食べたり、射的をしたり、綿飴食べたり。
最後に綿飴食べたのっていつだ?小学校低学年以来か?
パフォーマーなんかも居て、二人で眺めていた。
人込みは好きじゃないけど、楽しかった。本当に。

2時間ほどお祭りの中に居たが、確かに天候がおかしくなりそうだった。

K:「雨、降りそうですね?」
俺:「予想通りか?」
K:「まぐれで当たりました」
俺:「気象予報士試験でも受けてみな?」
K:「面白そうですね」
俺:「確か夏と冬の2回、試験がある」
K:「○○さん、詳しいんですね?」
俺:「K香ちゃんが気象予報士になって、テレビにでも出たら面白い」
K:「どう面白いんですか?」

K香は身長150cm台、正確には153cm程だ。背は低い。
痩せている。体重は40kg位なのかな。手足が細く、そして白い。
胸は小さいかもしれない。でもデカいのが好きじゃない奴だって居る。
腰が細いので、腰を締める服装をすると胸のことは気にならない。

髪型は肩くらいまでの黒髪。染めたりはしていない。
額の真ん中で分けられた髪は、ツヤがありサラサラしている。
普段は耳が隠れないように片方だけ、ピンのようなもので髪をサイドに留めている。
今日は浴衣に合わせて、髪をアップにしている。

顔はまずくない。いや、言い方を換える。かなり端正な顔をしている。
顔立ちは、童顔だ。顔全体も造りが小さい。
高校3年生だが、中学生だと言われても信じる奴はいるだろう。
目は二重で垂れ目気味。トロいと思われるかもしれない。でも、瞳が綺麗だ。
睫毛が長い。眉毛は綺麗に揃えられている。
頬のラインは細い。でも柔らかい曲線は温かみを感じさせる。
鼻は小さめ。ツンと立っている感じだけど、気取った感じは受けない。
口は小さめかも知れないが、冷たい感じを受ける薄い唇じゃない。
化粧やピアスはしていない。必要ないからな。
いつもニコニコ笑っている。軽薄な笑い方じゃなくて、優しい笑い方。

言葉遣いが丁寧だ。嫌味の無い、相手を気遣った言葉遣い。声色は、落ち着いた感じ。
動作がややスローかもしれないが、ノロマじゃない。トロい、というのは言い過ぎた。
せかせかしていない。優雅と言ってもいい。舞踊か何かをしていたのかもしれない。
母親と食事の用意をしていることから、料理にも自信があるに違いない。美味いんだ。

Iちゃんとは口喧嘩をするが、憎いからじゃないのはわかる。家族思いだ。
バイトをしていた時も、お年寄りのお客さんに対して親切だった。
親身になって話しを聞く姿は、周りの者も感心するほどに丁寧だった。
優しさが雰囲気からわかるほどに、相手に伝わっているはずだ。

・・・俺の言葉で、K香の魅力を語るのは難しい。

「優しくて可愛い女の子」、と言った方がわかりやすいな?

俺:「多分、面白い」
K:「そうですか?」
俺:「そう」
K:「今日はもう帰りますか?」
俺:「そうする」

帰ろうとした5分後に、大粒の雨が降り始めた。
傘なんか持ってきてはいない。
走って帰ろうとしたが、こういう時は浴衣姿のK香は足手まといだった。
仕方がないのでK香の家より近い、俺のアパートに逃げ帰った。
しばらくすると、すごい量の雨が降ってきた。
俺はベッドに腰掛け、K香は座椅子に座らせた。頭を拭くタオルも渡した。

K:「すごい雨ですね?」
俺:「雨の音がうるさい」
K:「そうですね」
俺:「ところでK香ちゃん、進学は?」
  「6日から10日までお父さんの実家に行くんだろ?」
  「今日だってそうだ」
  「遊んでばかりで大丈夫か?」  
K:「気を抜かなければ推薦でいけそうです」 
  「○○さんは、来週は地元に帰ってしまうんですよね?」
俺:「そう。盆休みしか帰らない」

K:「やっぱり地元に、付き合っている人とか居るんですか?」
俺:「居ない」
K:「好きな人は居るんですか?」
俺:「それは、居る」
K:「地元に居るんですか?」
俺:「いや、違う」
K:「大学の人ですか?」
俺:「いや」
K:「まさか、アルバイト先の人ですか?」

失敗したと思った。会話の流れがまずかった。
好きな人も居ない、と答えていればよかったのか?

言うつもりはなかった。
でも言うだけならタダだと思い、言ってしまうことにした。

俺:「あのさ?」
K:「はい?」
俺:「とても信じてもらえそうにない話を、これからする」
K:「はい」

俺:「俺、K香ちゃんが好き」
K:「・・・・・」

K:「いつからなんですか?」
俺:「多分、K香ちゃんが泣いている姿を見た時から」
K:「・・・・・」
  「変な場面ですね?」
俺:「そうだね」
K:「・・・」

K:「アルバイトをしていた時は、○○さんに嫌われていたと思いました」
俺:「すまない」
K:「その後は、○○さんに意地悪をされていたと思っていました」
俺:「悪かった」
K:「その後は、○○さんとはお友達だと思っていました」
俺:「そう思われても仕方がない」

K:「・・・でも、私を好きと言ってもらったのは本当なんですか?」
俺:「それは本当。信じて欲しい」

K:「・・・・・」
  「わかりました。信じます」
  
K:「じゃあ、私も言います」
  「私も、○○さんのことが好きです」

俺:「嘘だな。信じられない」

この辺りから雨音が余計うるさくなった。
なので二人の口調が、特にK香の口調がエキサイトしてきた。

K:「本当です!信じてください!」
俺:「いつから!?」
K:「ちょうど1年くらい前から好きでした」

俺:「待て!K香ちゃんがバイトに来たのは半年くらい前だろ!?」
  「おかしい!」
  「信じられない!」
  「嘘を言うなら、もっと上手く言え!」

K:「本当です!1年くらい前に、ホームセンターで○○さんに会って好きになりました」
俺:「覚えていない!」
K:「思い出してください!」
俺:「・・・」
K:「・・・・・」

俺:「・・・」
  「犬の餌と猫の餌を、間違えて買っていった女の子?」
K:「違います!」

俺:「・・・」
  「万引きを見つかって、俺に『クソオヤジ』って言った失礼な女の子?」
K:「ふざけないでください!!」

俺:「・・・」
K:「・・・・・」 

俺:「蛍光灯の子か?そうだな?」
  「あの時は大変だった」

K:「覚えていてくれたんですね!?」

思い出すのに時間が掛かった。

去年の夏、厄介なお客が店に来た。女の子だった。
その子がいきなり売り場で「蛍光灯が欲しい」と、俺に尋ねてきた。
「形状は?ワット数は?」と俺が聞いても、女の子は「よくわからない」と答えた。
実際に売り場に女の子を連れて行ったが、何種類もの蛍光灯があることに驚いていた。
女の子は、携帯電話で家に電話をしていた。
形状やワット数を調べてもらって、ようやく商品がわかった。
この間、15分くらいはこの女の子につきっきり。

だがこの女の子、レジに持っていく前に蛍光灯を割ってしまう。オロオロする女の子。
仕方がないので、代わりの商品を渡して、俺は割れた蛍光灯の掃除。
女の子はやたら礼を言って、ペコペコ頭を下げていた。

その女の子を見ていて、『はじめてのおつかい』を連想した記憶があった。

俺:「今、思い出した」
  「だってあの時の子は、ボーイッシュだったから」
K:「あれから髪を伸ばし始めました」
俺:「バイト先にあそこを選んだのは偶然じゃない?」
K:「はい。父に頼んで、1ヶ月だけアルバイトをさせてもらいました」

俺:「わかった。K香ちゃんの話しを信じる」
K:「はい。ありがとうございます」
俺:「それからもう一つ、俺から話がある」

K香には、自分の家族の事を話しておく。
つまらない話しなので割愛。

雨は上がったようだった。花火を見に行くという話しも出たが、止めた。
家まで送っていこうかとK香に言ったが、断られた。
俺が盆休みから帰ったら、二人で出掛けることを約束する。

帰り際に、K香にキスをさせてもらった。それだけ。

本当に、K香には「好きだ」っていうつもりはなかった。
「友達」っていう立場は居心地がいい。
遠くから眺めているだけで満足。
ただのお話し相手?上等。

でもちょっとだけ、欲が出た。「好き」と言ってしまった。

このお祭りの日から、K香とのメールや電話が増えた。

8月5日午後、俺がバイト先からアパートに戻ってしばらくすると、Iちゃんが一人で来た。
遊びに来たのだと言う。部屋に招き入れて雑談した。
お菓子がないと文句を言われたので、俺一人でコンビニに菓子を買いに行った。
レポートを書き込んでいたので、ノートパソコンは開いたままだった。
多分、この時に見られたのだと思う。
そうだな?

8月6日から8月10日まで、K香とK香の家族は父親の実家に行ってしまった。
K香とは、メールや電話でのやり取りをする。

8月10日午後9時頃、『例のメール』がIちゃんより来る。
何かしら手を打とうと考える。

以下、携帯電話にて

俺:「こんばんは、Iちゃん」
  「まだお父さんの実家に居るんだよね?」
  「今一人で居る?」
 I:「部屋に一人ですよ。こんな時間に珍しいですねw?」

俺:「間違いメールが着た」
 I:「間違いじゃないですよ?w」
俺:「どこまで知ってる?」
 I:「○○さんのノートパソコンの中身を、たまたま見てしまいましたw」
俺:「たまたまなんだ?」
 I:「そうしたら、変なメモが出てきましたよ?w」
俺:「そう?」
 I:「○○さんの部屋では全部見られませんでしたけどw」
俺:「それで?」
 I:「なんかおかしいなと思って。仮名で書いてありましたしw」
  「家に帰ってからパソコンで検索したらありましたww」
  「8月7日分も携帯で見ましたよ?www」
俺:「で、用件は?」

 I:「なんであたし達のことを変な風に書き込んだんですか?」

俺:「よくわからない」
 I:「お姉ちゃんに言いますよ?」
俺:「どういう風に?」
 
 I:「・・・・・」
  「○○さんがアルバイト先で喧嘩をしたのは、本当のことだったんですね?」
俺:「忘れた」
 I:「どうして電話をしてきたんですか?」
俺:「誤解して欲しくなかった」
 I:「誤解って?」
俺:「K香ちゃんと俺は、今付き合っている」
  「Iちゃんには友情を感じている」
  「それは、誤解して欲しくなかった」
 I:「そうなんだ、お姉ちゃんと付き合っているんだ」

 I:「でもそれって、変な書き込みをした答えになっていませんよ?」
俺:「そうだね」
 I:「どうするんです?」
俺:「お互いに秘密を守ろう」
 I:「お互いって?」
俺:「Iちゃんは、K香ちゃんに何も言わない」
  「俺はご両親に、Iちゃんがバイト先で本当は何があったのかを言わない」
 
 I:「あっ!?それってずるいですよね?w」
俺:「ずるいね」
 I:「後で説明はしてもらえるんですよね?」
俺:「盆休みから帰ったら話す」
 I:「そういうことなら、秘密を守りましょうw」
俺:「それじゃ、来週」
 I:「それじゃ、おやすみなさいw」

Iちゃん?普通は、もっと怒るところじゃないのか?

8月11日、俺は地元に帰った。つまらない内容なので箇条書き。
伯父夫婦と従兄に挨拶。
両親と妹の墓参り。
伯父夫婦宅に滞在。
従兄と遊びに行く。
地元銘菓を買って、8月17日の昼頃にはアパートに帰る。

この間も、K香とはメールのやり取りをする。
『8月18日に二人で一緒に出掛けよう』、とメールを送っておく。了解を得る。

Iちゃんとのメールのやり取りは特に無し。

8月18日午前9時、K香の家に行く。地元銘菓も持っていって渡す。
K香と両親は居たが、Iちゃんは居なかった。

K香と二人で出掛ける。朝のうち、少し雨が降っていた。
特別どこに行くかを決めていたわけではなかったので、適当に行き先を決めた。
午前中は近くの映画館、午後はちょっと離れた水族館。

映画は、つまらなかった。昼飯はマック。水族館はやや混んでいたが涼しかった。
水族館の順路からはずれたベンチに座って、ちょっと話しをしてみた。
聞いておきたい事があったから。

俺:「あのさ?」
K:「はい?」
俺:「俺のどこがいいの?」
K:「えっ?」
俺:「俺のどこを好きになった?」
K:「・・・優しいところを好きに」

俺は今までにK香に優しくしたか?優しい言葉を掛けてやったか?

無いな。

俺:「俺が優しいか?ツラが優しそうか?言葉遣いが優しいか?」
K:「見た目はそうじゃないかもしれないですね」
俺:「中身もそうだよ?」
K:「そうかもしれません。ただ、」
俺:「ただ?」
K:「○○さんは一緒に居ると、優しさを見せてくれます」

チンピラの情婦が言うような台詞だと思った。
『この人はどうしようもない人だけど、あたしには優しいの』みたいな。

俺:「そうか?」
K:「そうです」
俺:「俺はそう思わない」
K:「じゃあ、こうしましょう。これからは優しいところを見せてください」
俺:「・・・わかった」

「優しいところが好き」と言った人間に対して、「これからは優しくしてくれ」と?
なんか騙されたような気がする。

K:「あの・・・、○○さんは私のどこを好きになったんですか?」
俺:「前に言った。K香ちゃんが泣いているところを見て」
K:「泣いている女の子が好きなんですか!?」
俺:「そうじゃない!」
K:「じゃあ、どうしてなんですか?」
俺:「あの時はK香ちゃん、声を出さないで泣いていた」
K:「・・・はい」
俺:「声を出して泣いていたら、俺は『黙れ!』って言っていたと思う」
K:「そうなんですか!?」
俺:「そう」
  「でも、そうならなかった」
  「調子が狂った」
K:「それで?」
俺:「心が動いた。それで好きになった」
K:「え?」
俺:「言葉で説明できない」
K:「それは私もわかります。言葉で説明するのって難しいですよね?」
俺:「ああ、難しい」

ここでK香は俺の手を取って、両手で握ってきた。
小さい手だった。俺が手を握り返せば『ボキボキ』と折れそうなくらい、細かった。

K:「私達はお互いに好き合っていると言えるんでしょうか?」
俺:「常識的に考えれば多分、そう言える」

K:「私達はお付き合いをしていると言えるんでしょうか?」
俺:「世間一般では多分、そう言える」

K:「一緒に居てもいいんですか?」
俺:「お願い、居て欲しい」
K:「ありがとうございます」

俺達はベンチで、お互いに手を握り締めながら、しばらく見つめ合ってしまった。

魚を見ていた少年に、俺達は指を差された。
少年は俺達に向かって、「早くチューしてよw」とか言っていた。
そのあと少年は、母親らしき人に激しく怒られていた。

水族館を出た。時間は午後4時くらいだった。

K:「時間もまだ早いようですが、これからどうしましょうか?」
俺:「どうする?」
K:「どこかに行きましょう」
俺:「やっぱり帰ろう。金もない」

ちなみに、この日の出費は俺が全部払っていた。すごく頑張った。

K:「お金でしたら私がまだ持っていますから、大丈夫です」
俺:「いや、もったいないから帰ろう」
K:「そうですか」

K:「じゃあ、○○さんの部屋に寄ってもいいですか?」
俺:「昨日帰ってきたばかりで、部屋の掃除をしてない」
  「汚いから駄目」
K:「そうですか」

K:「・・・・・」
俺:「K香ちゃんの家に寄ってもいい?」
K:「はい。お寄りください」
俺:「夕ご飯、ご馳走になってもいい?」
K:「わかりました。家に連絡をしておきます」
俺:「久しぶりにK香ちゃんの作ったご飯を食べたい」
K:「はい」

K香が携帯で家に連絡を取ってくれた。
K香の電話が終わると、K香が話しかけてきた。

K:「あの、○○さん」
俺:「なに?」
K:「私達がお付き合いを始めたことを、両親にも言わなければならないですよね?」
俺:「いつかは、言わないといけないね」
K:「今日、言ってみませんか?」
俺:「えっ!?」
K:「どうでしょうか?」

・・・少し潤んだ瞳、、下から覗き込むようなしぐさ、いつもの笑みを潜めたその顔・・・。
・・・K香、そんな目で俺を見ないでくれ・・・。

・・・俺が悪いのか・・・?

俺:「・・・わかった」
K:「ありがとうございます」
俺:「でも俺、K香ちゃんの両親に怒られたりしないか?」
K:「どうしてですか?」
俺:「どうしてって、」
  「K香ちゃんは『良家の子女』だし」
K:「そんな事はありませんよ」

俺:「かわいい愛娘が俺に取られると思われたら、」
  「普通怒るだろ?」
K:「まだIがいるから大丈夫です」
俺:「え?」

K:「それに何回も食事を一緒にしたり、遊びに行っているから大丈夫です」
俺:「本当に?」
K:「大丈夫です」
俺:「でも普段にこやかな人ほど、怒ると怖いだろ?」
K:「それはわかります。お父さんは怒ると確かに怖いですから」
  「でも大丈夫です」
俺:「大丈夫なのか?」
K:「大丈夫です」

駄目だ、 信 用 で き な い 。

でも「わかった」と言ってしまった以上、逃げられない。
仕方がないので、俺なりの『誠意』を考えてみた。

俺:「K香ちゃんのお父さんって、好物は何?」
K:「父の好きな物ですか?どら焼きとか好きですけど」
俺:「わかった」
  「K香ちゃん、お金貸してくれ」
K:「え?どうするつもりですか?」
俺:「お金は後でちゃんと返す」

帰り道に、和菓子屋に寄った。

K香の家に着くと、午後5時くらいになっていた。
もちろんK香の両親は居たが、Iちゃんも居た。
俺はIちゃんに『2階の自分の部屋に帰れ!』という目配せをしたが、通じなかったようだった。

居間に通された。ソファーには俺の隣にK香、俺の正面にK香の両親が掛けた。
Iちゃんは少し離れたところに座った。
俺はもう一度Iちゃんに『ここから出て行け!』という目配せをしたが、通じなかったようだった。

仕方がないので、俺は切り出した。
帰りの途中で買った菓子折りを両親に渡す。中身はどら焼きと栗羊羹。
朝に地元銘菓を渡したその日のうちに、さらに夕方菓子折りを渡す。
俺の最大限の誠意を、まず『物』で見せた。完璧だと思った。

俺:「K香ちゃんのお父さん、お母さん。折り入ってお話しがあります」

これ以降の居間での会話には
俺のクソ恥かしい発言や、歯の浮くような発言等、
俺の精神状態に深刻な影響を与える情報が多く含まれる。
よって、会話形式は取れない。
簡略化して書き込む。

俺は、「俺とK香の付き合いを認めてくれ」と両親に頼んだ。
さすがに『結婚を前提に』とは言えなかった。俺は大学生、K香は高校生、無理。
しばらくK香の両親は俺の話を聞いていた。両親の沈黙が怖かった。
俺の話を聞いた後に、K香の父親が言う。

「まだ付き合っていなかったのか?」と。

どうやらK香の両親の脳内では、俺とK香はすでに付き合っていることになっていたらしい。

それからK香の両親は、
やれ「K香が去年の夏から女らしくなった」とか、
やれ「K香が急にアルバイトをしたいと言うから変だと思っていた」とか、
やれ「K香がお小遣いも要らないからと無理を言った」とか、
やれ「K香が私達に会ってもらいたい人がいると言った」とか、
やれ「それでK香が連れてきたのが○○君だった」とか、
俺の知らない話を暴露し始めた。

俺がK香の家を初めて訪問した時は、確か『両親が会いたがっている』という話しだった筈。
でも俺が訪問した時点では、K香の父親は不在だった。おかしいとは思っていた。
K香は時々、押しが強い。
K香、やってくれたな?

K香は、俺の表情が険しくなってきたのに気付いたようだった。こちらをチラチラ見てきた。

そんな可愛い顔で俺を見つめても無駄。
K香、お前が悪い。
この件に関しては、後でK香を尋問する。

ところがその後はK香の両親によって、俺とK香に対する過酷な尋問が進められた。
「いつ出会った?」とか、「どこを好きになった?」とか、「いつ告白した?」とか。

尋 問 は 熾 烈 を 極 め た 。

俺とK香に疲労の色が見えた事と、K香の両親が飽きたせいもあって、尋問は終了した。
K香と母親は夕食の準備にキッチンへ向かった。珍しい事に、Iちゃんも手伝いに行った。
居間には俺と、K香の父親が残された。

父:「まあ、これからもK香を頼む。心の優しい子だから、傷付けないでやって欲しい」

俺:「任せてください」
  「大丈夫です」
  「1年でも5年でも待ちます」
  「絶対に手は出しません」
  「心配しないでください、お義父さん」

K香の父親は苦笑いをしていた。
俺の事を信じてもらっていない、と思った。
俺の誠意が足りないからだ、とも思った。

この会話の後、K香の父親はキッチンに向かった。どうやら食事の手伝いをするようだった。
Iちゃんがキッチンから追い出された。いくら広いキッチンでも、4人ではやはり狭いのだろう。
Iちゃんが俺に向かって『ちょっとこっちに来い!』、という感じで手招きをしてきた。

俺は、2階のIちゃんの部屋に連行された。
部屋に入ると、Iちゃんはゲームの準備をした。
サッカーゲームを二人で始めた。この間、Iちゃんは無言だった。
しばらく経ってからIちゃんの方から話しかけてきた。

 I:「何か言いたい事がありますよね?」
俺:「このサッカーゲーム、操作方法が未だによくわからない」

 I:「そうじゃないでしょ?w」
俺:「何?」
 I:「例の書き込みの件、説明してくれるって言ってましたよね?w」
俺:「忘れていた」

ゲームを中断する。いや、どうせ俺が負けているから電源落としてくれないか?

 I:「教えてください」
俺:「わかった」
  「俺の心の整理をするため」
 I:「心の整理?」
俺:「そう」
  「自分で自分の気持ちがわからないから、今までの経緯を思い出してみた」
 I:「それで?」
俺:「思い出した事を文章にしたら、小説風になった」
 I:「??」
俺:「これを人に見せたらどんな反応が出るのか、興味が湧いた」
 I:「それでネットに書き込んだの?」
俺:「そう」
 I:「バカみたいですね?w」
俺:「バカだね」

 I:「お姉ちゃんはこの事を知っているの?」
俺:「知らないはず」
 I:「教えるの?」
俺:「教えない」
 I:「バレたらどうするの?」
俺:「謝る」

 I:「どうしてあたしが『I君』になっていたの?」
俺:「Iちゃんがボーイッシュだったから」
 I:「あたしに気を使ったとか?」
俺:「忘れた」
  「ただIちゃんの事を書き込んだのは、すまないと思っている」
 I:「何をいまさらww」
  
 I:「あのメールの後、また書き込みをしましたよね?」
俺:「した」
 I:「電話の前に?それとも電話の後に?」
俺:「電話の後」
 I:「どうしてなんですか?」
俺:「全部Iちゃんの知っている事ばかりだから」
 I:「確かに、ほとんどそうだったけどw」
  「お母さんとカラオケに行った話しは知らなかったですwww」
俺:「え?」

 I:「まだ書き込みはするんですか?」
俺:「うん。あと一回だけ、書き込む」
 I:「どんな書き込みをするんですか?」
俺:「『俺』と『I君』の超濃厚なホモシーンの描写」
 I:「!?」
俺:「嘘だよ」

で、この件はおしまい。約束は継続することになった。
Iちゃんは、この件をK香に言わない。
俺は、Iちゃんの事を両親に言わない。

ゲーム再開かなと思っていたら、Iちゃんが急に笑い出した。

 I:「wwwwwwwwwwwwwwww」
俺:「どうした?」
 I:「思い出し笑いwwww」
俺:「何を?」

 I:「さっきの居間での○○さん、本当におかしかったですよ?ww」
俺:「!!」

 I:「『俺とK香ちゃんとの交際をお許しください!』、とか言ってwww」
俺:「・・・やめてくれ・・・」

 I:「『K香ちゃんのことが本当に好きなんです!』とかwwww」
俺:「・・・お願いだ・・・」

 I:「○○さんでも、あんなハズカシイ事が言えるんですね?wwwww」
俺:「・・・許してくれ・・・」

 I:「あたしも、心の整理をしてみたくなりましたwww」

  「この話し、どこかに書き込んでもいいですか?wwww」

  「もちろん駄目とは言いませんよね?wwwwwwwwww」」

8月22日に、K香の家にまた行くことになっている。

K香には、菓子の代金を返済する。それと『K香宅へ初訪問』の件に対する尋問。

Iちゃんには、ゲームソフトを2本買い与える事になっている。
1本は迷惑料として、もう1本は口止め料として。

約束が破られた場合には、絶対に許さない。

という俺の妄想話はこれで終了。
続きは、もう書けない。
いくら妄想といえども、『ネタ』が尽きる時が必ずくる。

駄文・長文・遅筆については、すまなかったと思っている。
エロも、オチも、萌えも無かった事も謝る。すまなかった。

最初から最後まで読んでくれた方、ありがとう。本当に。


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